みなさん、こんにちは! 梅マイスターの菅です。
今回は6月1日(水)から6月30日(木)まで、四条河原町にあるGOOD NATURE STATIONにて開催されるコラボレーションイベントに向け、イベントの企画やかき氷のレシピ開発を担当されたGOOD NATURE STATIONの藤村さん、嶋田さん、村山さんと対談しました。
漬け梅のフードロスにフォーカスした期間限定イベントの裏側をご紹介します。
〝無添加同士〟だからこそ、実現したサステナブルで新しい梅の楽しみ方
─今回のイベントを開催することになったきっかけとは
嶋田:
心や体にいいものをストイックになりすぎず、楽しく取り入れていただきたいのがGOOD NATURE STATIONのコンセプトです。オーガニックに触れたことが無い方でも普段の日常に気軽に取り入れることができたり、楽しみながら知っていただければという思いがあります。
蝶矢さんは、無添加にこだわる企業さんでGOOD NATURE STATIONとの方向性が似ていると感じていたので、ずっとご一緒させていただきたかったんです。ここ数年は、緊急事態宣言で叶わず、ウィズコロナになってきたタイミングでお声かけしました。
菅:
ありがとうございます。私たちは原材料に添加物を使わず、梅・砂糖・お酒だけで梅酒を作ることにこだわってきました。シンプルな材料なので梅自体の品質がすべてなんですよね。
梅酒作りを始めた1959年から、和歌山の農家さんと一緒に品質向上の取り組みを続けていて、その一環で農薬の使用量を減らす活動もしてきました。オーガニックの栽培も30年ほど前から続け、徐々にオーガニックの参加者を広めていったという歴史もあります。
商品の中ではすべてをオーガニック素材で作った梅酒があったり、GOOD NATURE STATIONさんの商品選びや方向性との相性が良かったのではないでしょうか。
嶋田:
私たちのプライベートブランド「GOOD NATURE MARKET」でも無添加にこだわった食品開発をしています。
そこが蝶矢さんとリンクし、今回のイベントでは、体験していただく梅酒を飲み終わった際に出来る ”漬け梅” の活用法もご紹介することに。「GOOD NATURE MARKET」の鱧の混ぜご飯の素と漬け梅を刻んでおにぎりにして食べていただき、残った梅を家でも食べていただくご提案させていただきます。
これも無添加同士だからできたこと。良い結実の仕方ができ、嬉しく思います!
漬け梅がスイーツに!? あっ!と驚くオリジナルかき氷も限定販売
─限定メニューの漬け梅を使ったかき氷はどのようにして誕生したのでしょうか?
嶋田:
イベントの開催が決まってから、蝶矢さんで使われている漬け梅を頂戴して館内で期間中に何か販売することができないかと思っていました。
カフェ・レストラン&バー「Hyssop」はナチュラル志向のレストランなのでここで漬け梅メニューを制作することが自然と決まり、ジメジメしてくる季節にぴったりなかき氷を販売することにしました。
村山:
蝶矢さんで出た漬け梅をいただいて、いくつかレシピを考えて試作させていただきました。
蝶矢さんの梅はそのままが何よりおいしいので、加工せず素材そのものの良さを引き立たせるために青紫蘇を使うことにしました。
蝶矢さんの梅に負けないけれど、青紫蘇シロップが梅を隠さないよう、絶妙なバランスにこだわりました。材料はいたってシンプルだからこそ赤紫蘇では無く、より香りの高い青紫蘇とさっぱりとした梅がマッチし、試作した中でも1番好評でした。
アクセントに氷の中にチーズの香りがするアイスクリームをしのばせて最後まで満足していただけるように工夫しました。
別添えで蝶矢の梅シロップがついているのでお客様ご自身でかけながら食べていただき、味変しながら楽しんでいただけます。
菅:
かき氷の試作の際もすべての材料を自家製で作られていて、アイスクリームまで手間ひまかけて作っていただき、試作段階で村山さんの熱意を感じました。今まで食べたことの無い梅と青紫蘇の相性の良さに驚き、想像以上のものが出来上がりました。
村山:
ありがとうございます。漬け梅自体は手を加えなくても充分においしく、おかずやおにぎり以外にもスイーツとしても楽しめますよね。ご家庭でも最後の最後まで漬け梅を堪能していただきたいです。
最後までおいしく食べることで社会貢献にも繋がる
─今回のイベントを通してお客様に伝えたい思いとは?
嶋田:
6月は梅仕事の季節ですよね。私も家で梅酒を作ったり飲んだりしています。
小さな頃から季節の行事は大切にしていましたが、大人になった今、改めて6月はなんだろう?と考えたときに梅の季節だなと。
梅体験やかき氷をつまみつつ、梅にフィーチャーし、若い方達にももっと梅の文化を体に染みこませてもらえたらと思っています。
そしてSDGs やフードロス、無添加についても真剣に取り組まれている蝶矢さんとこうして同じ目線で企業活動させていただけることが何よりの喜びです。
菅:
私は以前CHOYAの工場で働いており、工場では漬け梅は、梅酒やゼリーなどに入れたり、形が崩れたものでも豚や牛の餌にしたり、肥料にすることなどで100%有効活用していました。
しかし、一般家庭でここまで廃棄されているとは知りませんでした。だから、ただ梅シロップや梅酒を作るだけで無く、その後の活用法も伝えていかなければならないと強く思っています。
このようなイベントを通して漬け梅や日本の梅文化を改めて楽しんでいただければ嬉しいですね。
藤村:
お客様自身の生活がちょっぴり豊かになったり、新たな知識を得られるのがワークショップの醍醐味の一つです。
食べていておいしくて楽しいだけでなく、ご自身の健康に繋がっていたり、周りの人に教えてあげたくなったり、さらには農家さんの支援になっていたりと自然に社会貢献していることもGOOD NATURE STATIONのコンセプトに近いところがあります。
私も毎日食べるくらい梅が大好きで、今回のオリジナルかき氷や蝶矢さんというコンテンツを通して、もっとたくさんの方に漬け梅の楽しみ方やフードロスについても知っていただくきっかけになればと思います。
菅:
今回のイベントに対して、お一人お一人が自分ごととして楽しみながら進めてくださったGOOD NATURE STATIONさんの熱い思いを聞かせていただけて、このイベントへの私自身の思いもさらに高まりました。
漬け梅のフードロス削減に向けて、今後も梅の魅力をさまざまな形で発信していきます!
(左から)カフェ・レストラン&バーHyssopサブマネージャー村山氏、GNS運営部サブマネージャー嶋田真弓氏、レストラン事業部部長 藤村氏、菅
※撮影時のみ、マスクを外しています。
蝶矢×GOOD NATURE STATION イベントサイト
毎日の食卓に欠かせない身近な存在である〝梅〟ですが、一般家庭では梅酒などを作った後の漬け梅が年間約2800トンも廃棄されていると言われています。このイベントでは梅酒作り体験や漬け梅を使ったオリジナルスイーツを通して、漬け梅の新たな魅力やご家庭でも楽しめる活用法をご提案し、フードロス削減を目指します。