みなさんこんにちは。蝶矢梅マイスターの菅です。
初めて作った梅酒。大切に育てれば育てるほど、小さな変化でも心配になることがありますよね。
今回はお客様からお問合せの多かった梅酒の沈殿物、「澱(オリ)」についてのお話です。
梅酒を混ぜたときに「何かが浮いている」
熟成中のボトルの底に「何かが沈んでいる」と気がつくことがあります。
この正体はオリと言って、タンパク質やポリフェノールなどの梅酒の成分が結晶化したもので品質には全く問題ありませんのでご安心ください。
オリは梅酒だけでなく、日本酒、ワイン、ウイスキーなど多くのお酒に生じます。市販されている多くのお酒は見た目に不安を与えることから、店頭でオリが出ないよう、あらかじめろ過をしてから出荷されます。
それでも長期間の保管、冬場や冷蔵庫での温度の低下など、環境や時間の変化で後からオリが生じます。
ワインボトルの瓶底が中心部を頂点に内側に盛り上がっているのは瓶底にオリをため、注ぐ時に入りにくくするための工夫なんです。
でもこのオリの成分は旨味成分でもあるため、実は梅酒のブレンダーにとってはできるだけ取り除きたくないというのが本音です。にごり梅酒が人気なのもうなずけますね。
蝶矢梅キットでもミネラルが豊富なはちみつやてんさい糖を使うと、梅酒にコクが出るぶんオリも生じやすくなります。
ちなみに私、菅のおすすめの組合せはこちら。
・完熟南高 × はちみつ × ウォッカ 酸味とコクのベストバランス
・鶯宿 × てんさい糖 × ブランデー 洋酒のようなリッチな味わい
オリが出るのも手作りならではの醍醐味です。無ろ過の旨味がぎっしりつまった味わいをお楽しみください!
気になる場合は飲む前にコーヒーフィルターなどでこしていただくと取り除けますのでご安心ください。